健康経営優良法人2024の申請の受付開始しました!

健康経営優良法人2024の申請の受付開始しました!

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「健康経営優良法人2024」および「健康経営銘柄2024」の申請受付が、2023年8月21日より始まりました。2015年にこの制度が開始して以来、健康経営に取り組む企業の数は増加の一途で、申請数は大規模・中小規模合わせて1万7,569社に上り、前年より1,851社増加しました。昨年度から認定申請料がかかるようになりましたが、影響はなかったようです。
本コラムでは2024年度の申請スケジュールや、主な変更点などをまとめました。ぜひご活用ください。

「健康経営優良法人2024」の申請スケジュール

申請のスケジュールやプロセスは大規模法人と中小規模法人で異なります。特に大規模法人の申請の〆切は中小規模より1週間短い10月13日(金)までですので、注意が必要です。以下に、それぞれの認定フローをまとめましたのでご参照ください。

「健康経営優良法人」認定フロー
【出典】健康経営優良法人認定事務局「ACTION!健康経営

今後の方向性は、健康経営の可視化と質の向上

健康経営の実践によって従業員の健康増進や企業価値の向上等にどのような効果があったのか、健康経営度調査票データと健康関連指標サーベイ等が保有する各種統計データを突合した分析が行われています。
その結果、下記図表のように健康経営の調査項目のなかでも、「喫煙者割合」「睡眠により十分な休養が取れている人の割合」「運動習慣者割合」など従業員の健康に直結する項目と企業利益には関連性があることが示されました。また、健康経営度調査回答および評価結果の開示に積極的な企業群において、エンプロイーエンゲイジメントが高い傾向にあることが分かりました。

企業の営業利益に関連した項目Top10
【出典】 第8回健康投資WG 参考資料2 滋賀医科大学矢野教授提出資料(令和5年3月16日)より抜粋

これらの分析結果を受け、今後の取り組みとして特に「プレゼンティーズム」や「ワークエンゲイジメント」といった業務パフォーマンスを測定する指標との関連について、ひきつづき重点的に分析を行うこととしています。

2024年度認定要件の主な変更点は?

先の分析やワーキンググループにおける議論、社会動向を踏まえて、2024年度健康経営優良法人の認定要件において、以下のポイントで改定が行われました。

【出典】 「健康・医療新産業協議会 第9回健康投資WG 事務局説明資料」 より抜粋

これまでより取り組みの開示状況を問う設問が増えています。それぞれの項目の変更点について見ていきましょう。

【情報開示の推進】
・特定健診・特定保健指導の実施率、評価対象に[大規模]
「主な健保組合等保険者が実施する特定健康診査および特定保健指導の実施率」について、昨年度は把握しているかを尋ねる設問でしたが、改定により実施率が問われ、評価対象になりました。

・業務パフォーマンス指標の開示が評価対象に[大規模]
「プレゼンティーズム」「アブセンティーズム」「ワークエンゲイジメント」におけるパフォーマンス指標の測定方法や複数年度分の測定結果の開示状況を問う設問に対し、昨年度調査で一定数の企業が既に開示に取り組んでいることが分かりました。
これを受け、2024年度は「業務パフォーマンス指標とその測定方法」が評価対象に、ホワイト500に関しては認定要件になりました。さらに、「測定人数および回答率」の開示状況も問われています。

業務パフォーマンス

・労働安全衛生に関する開示の設問追加[大規模]
「社内外への情報の開示」の設問において、昨年度は健康経営の「戦略」「取り組み内容とその結果」「取り組みによる効果」の3つの項目で開示を問われていましたが、2024年度は「戦略」を「目的」と改定したほか、「推進体制」や、健康経営の土台である「労働安全衛生・リスクマネジメント」について開示状況を問う項目が追加になりました。

【社会課題への対応】
・仕事と育児・介護の両立支援に関する設問を新設[大規模・中小規模]
「ワークライフバランスの推進」の設問において、育児または介護と就業の両立支援としてどのような取り組みを行なっているかを問う設問が新設されました。
大規模法人においては「適切な働き方の実現に向けてどのような取り組みを行なっているか」(Q45)を問う設問と両方取り組むことを認定要件としています。中小規模法人については、認定要件とはせず、現状を把握するためのアンケートになっています。
また、評価には用いられませんが、介護を抱える従業員の把握方法や女性の育児休養後の復帰率、男性育休の取得率などの定量数値を把握するための項目も追加されています。

・女性特有の健康課題への対応が評価対象に[大規模・中小規模]
女性特有の健康課題への取り組みをより一層促進するために、関連施策への参加状況を開示しているかどうかが評価の対象になりました。さらに昨年までは、女性特有の健康課題に関する取り組み状況を問う設問と、行動変容を促す取り組みを問う設問のいずれかの回答で認定要件となっていましたが、2024年度は両問の回答をもって認定要件となります。

・生産性低下防止のための取り組みに「花粉症」および「眼精疲労」追加[大規模・中小規模]
従業員の生産性低下防止のために行われる取り組みを問う設問において、花粉症・眼精疲労に対する具体的な支援が新たに追加されました。

・新型コロナウイルス感染症への対応[大規模・中小規模]
設問の最後に新しくアンケートが加わり、「オフィススペースの整備状況」や「健康経営の取り組みに関するアピールポイント」、「外部委託事業者の活用」などが問われています。また昨年度まで「感染症予防対策」に含まれていた「新型コロナウイルスへの対応策」は、5類感染症への移行もあり新設のアンケートへ移行しています。なお、アンケートは評価に用いられません。

【健康経営の国際展開】
・海外従業員への対応[大規模]
健康経営の国際展開を検討するため、海外駐在員や現地法人で雇用されている社員の健康増進、健康課題への対応等を把握することを目的とした設問が新たに設けられました(評価には用いられません)。

【参考文献】 「健康・医療新産業協議会 第9回健康投資WG 事務局説明資料」

おわりに…

RenoBodyウォーキングイベントサービスは、コミュニケーションの促進や運動機会の増進に向けた取り組みなどの認定要件を満たしています。2023年度の健康経営銘柄および健康経営優良法人においては、142社の認定取得を支援しました。ご利用いただいている企業様の導入事例もご紹介しておりますので、ぜひご参照ください。

健康経営優良法人の認定取得を検討されているお客様をサポートいたします。お気軽にお問い合わせください。