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健康経営とは?その歴史と業績アップや株価上昇につながるメリットを紹介
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健康経営とは?
健康経営とは、企業が従業員の健康管理、健康促進を行うことにより、社員の活力向上や生産性の向上など組織の活性化をもたらす経営手法のことです。
経済産業省の公式ホームページでは、「国民の健康長寿の延伸」に対する取り組みの1つと言われています。また、健康経営を行うことで、業績アップや株価向上にもつながると言われており、近年は多くの企業で取り組まれています。
健康経営の歴史
健康経営の始まりは、1992年にロバート・H・ローゼン(Robert H.Rosen)の著書「The Healthy Company」においてアメリカで提唱されました。
当時のアメリカでは、従業員が怪我や病気になった際の医療負担が高騰していて、それが経営にも支障が出ることがきっかけで1990年代から健康経営という言葉が広がったとされています。
日本でも2009年頃に、ブラック企業や長時間労働などの労働環境の悪化をきっかけに従業員への健康管理が行われるようになり、健康経営の取り組みが始まりました。
日本政府は2030年に向けて、2013年から毎年、以下のような施策を掲げています。
・日本再興戦略-JAPAN is BACK-(2013年)
・日本再興戦略改訂2014 -未来への挑戦-
・日本再興戦略改訂2015 -未来への投資・生産性革命-
・日本再興戦略2016-第4次産業革命に向けて-
・未来投資戦略2017-Society 5.0の実現に向けた改革-
・未来投資戦略2018-「Society 5.0」「データ駆動型社会」への変革-
2013年の日本再興戦略では、健康寿命の延伸に関して、「従業員への健康投資に対する経営者の意識の低さ」と「保険者の健康増進方策の不十分さ」の2つの課題を挙げました。
そして、課題に対する取り組みとして、顕彰制度を実施することになりました。
顕彰制度とは、健康経営に積極的に取り組む企業を評価できるように、2014年から設けられた「健康経営銘柄」を選定する制度です。
2018年3月には第4回目である「健康経営銘柄2018」として26社を選定しています。
こうして徐々に企業の健康経営への関心が高まり、さらに経済産業省は企業文化として定着させるため、中小企業向けに新たに「健康経営優良法人認定制度」を創設しました。
健康経営を行うメリットとは?
では、健康経営を行うとどのようなメリットがあるのでしょうか?
これまで述べたように、健康経営を取り組む環境が整備されて、多くの企業が健康経営を推進しています。
政府から「健康経営銘柄」や「健康経営優良法人認定」に選ばれ、会社のブランドや採用面でメリットになることを目標にしている企業もあると思います。
これらに選ばれるのはもちろん素晴らしいことだとは思いますが、ただそれだけではなく社員の労働環境も改善されるのもメリットと言えるでしょう。
元々健康経営とは従業員の健康管理を行うことで、医療費の削減や生産性の向上など多くの効果をもたらすとされています。その結果、企業側と従業員側の双方がメリットにつながるWin-Winの施策として、多くの企業は健康経営を推進しているのです。
弊社でも健康経営の第一歩として、歩数計アプリを利用したチーム対抗の歩数ランキングイベントを行いました。
初めはイベントが盛り上がるのか不安だったのですが、誰が歩数ランキング1位なのかをリアルタイムで確認することができるので、ほとんどの人が毎朝アプリを立ち上げて談笑していました。歩数を稼ぐために、いつもは駅からバスで帰る道を40分かけて歩いて帰ったりと、イベント中は楽しくウォーキングを行っていました。残念ながら私のチームは優勝を逃しましたが、イベントを行うことでチーム内におけるコミュニケーションが活性化され、会社全体が明るくなったと思います。
これまで述べたように健康経営の取り組みを行うのは、企業側も従業員側も嬉しいことばかりです。
健康経営を行って、損をすることや後悔することは滅多にないと思います。
まずは貴社でも気軽に社内イベントをしてみてはいかがでしょうか。