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今日から始められる!体と心を健康にするウォーキング習慣[ウォーキングがダイエットに最適なワケとは]
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「体を動かすのは苦手。でも健康的な生活を送るために運動をしないと…」
分かってはいても、なかなか実行に移せないでいる方におすすめしたいのが、ウォーキングです。誰もが日常生活で歩いており、そこに苦手意識はありません。例えば、通勤や近所への買い物の際、歩きやすいシューズを履いて正しい歩き方を心がけるだけで、ウォーキングはできます。この始めるためのハードルの低さが、ウォーキングの一番の魅力。こちらの「効果編」では、ウォーキングを習慣化することで得られる、さまざまなメリットをご紹介します。
ウォーキングがダイエットに最適なワケ
運動には有酸素運動と無酸素運動があります。ウォーキングは、筋肉への負荷が比較的軽く、酸素と共に体内の糖質や脂質がエネルギー源として使用される有酸素運動の一つ。他に、ジョギング、サイクリング、ハイキング、水泳などがあります。一方で、筋肉への負荷の強い動きを短時間続ける運動が無酸素運動で、筋肉を動かすために酸素を使用せず、糖質をエネルギー源として利用します。短距離走や筋力トレーニング、ウエイトリフティングなどがこれにあたります。有酸素運動は無酸素運動と異なり、糖質に加えて体に蓄積されている脂肪を燃焼させるため、ダイエットに最適な運動といえます。
この有酸素運動で体脂肪をエネルギー源とするようになるのは、運動を開始して20分後ぐらいから。ダイエット効果を得るためには20分以上有酸素運動を行う必要があります。ウォーキングは運動強度が小さく、長時間続けやすいため、ダイエットにより良い効果をもたらします。
生活習慣病の予防に効果を発揮
生活習慣病とは、食事や運動、飲酒・喫煙など、日頃の習慣が招く病気のこと。健康診断を受けるたびに提示される数値を、気にしている方も多いのではないでしょうか。ウォーキングの習慣化は生活習慣病の予防にも一役買います。
有酸素運動の脂肪燃焼作用により、血液中のLDLコレステロールや中性脂肪を減少させることから脂質異常症の改善に加え、心筋梗塞などの心疾患や高血圧などの予防も期待できます。他にも、運動することによる心肺機能の改善はもちろん、血中のブドウ糖を利用することによる糖尿病への効果もあります。骨粗しょう症の予防には、骨に適度な刺激が加わる運動が推奨されています。紫外線を浴びながらの日中のウォーキングは、カルシウムの吸収を良くするビタミンDが体内で合成されるため、さらに効果的といえます。
メンタルヘルスにもプラスに作用
ウォーキングは、心の健康にもメリットがあります。歩くことで脳内にさまざまなホルモンが分泌されるのですが、別名「幸せホルモン」と称されるセロトニンもその一つ。一定のリズムで筋肉を動かすウォーキングを行うと、精神を安定させる働きがあるセロトニンの分泌が活性化されます。このセロトニンが不足するとうつ病など心の病を招くといわれており、ウォーキングは心の病の予防になります。
ほかにも、やる気や集中力、多幸感を得られるドーパミン、抗ストレス作用や社交性を高めるオキシトシンなどのホルモンの分泌が活性化されるといわれています。これらのことから、ウォーキングの習慣化が、ポジティブで幸せな気持ちへ導くといえます。
おわりに…
これまで見てきた通り、ウォーキングはその始めやすさに比して、身体面でもメンタル面でも大きな効果を得られます。より良い効果を引き出すためにも、正しい歩き方を身につけたいもの。「実践編」では、ウォーキングの正しい方法などをご紹介します。
【参考文献】
厚生労働省「エアロビクス/有酸素性運動」
スポーツ庁「プラス「10」分のウォーキングから始めるストレス対策」