株式会社DTS 様 導入事例

株式会社DTS 様
導入事例

株式会社DTS 様
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【業種】情報処理/ソフトウェア/インターネット関連/専門コンサルティング
【ご担当者】
株式会社DTS 健康推進室長:
星山陽介氏(写真中央)
医療法人社団 政松会 理事長・産業医:
塩澤正之氏(写真左)
医療法人社団 政松会 保健師:
吉田有里氏(写真右)
RenoBodyウォーキングイベントサービスをご導入いただいている企業ご担当者にお話を伺うインタビューシリーズの第11回目です。 今回お話を伺った株式会社DTS様は、運動の促進・習慣化、コミュニケーションの活発化をご利用目的に、過去3回RenoBodyウォーキングイベントサービスをご実施いただいております。
[取材日:2023年10月27日/インタビュアー:村上友輝]

健康経営の方針について

―御社にとっての「健康経営」とは何でしょうか?大事にされている点やテーマについてご教授ください。
星山氏:健康経営を通して、社員一人ひとりや会社の持続的な成長を目指しています。
健康経営に取り組むきっかけとなったのは、当社が会社の規模を拡大してきたことが大きいです。
2017年に散在していた開発拠点を統合して現在地に本社を構えたところ、専属産業医が必要な1,000名を超える規模になりました。
専属産業医を迎え入れたことで健康経営の体制が確立し、過重労働管理など“守り”の健康経営である「健康管理」だけでなく、“攻め”の健康経営である「健康増進」にも力をいれるようになりました。

―健康経営宣言をされたのは、いつになりますか?
星山氏:2018年11月に健康企業宣言を行い、2020年9月には健康優良企業認定を取得しました。
それまでの取り組みを通して健康経営優良法人の枠に入るレベル感になりましたが、健保から社員の健康状態のレポートが送られてきた時に、同業他社に比べると健康状態が平均値よりあまり高くないという実態が見えてきました。

―具体的には、どのような課題が可視化されたのでしょうか?
星山氏:運動不足からくる肥満度の高さ、平均年齢の高齢化などの課題が見えてきました。
健康経営の推進体制を作っただけではなく、これからは実質的に「社員を健康にする」という次のステップに入らないといけないという気づきが、ちょうど3年ほど前です。
そこで健康増進施策の一つである運動の部分で、RenoBodyを活用したウォーキングイベントを取り入れることになりました。

ウォーキングイベントを実施して

ー御社でこれまで実施されている健康経営に関する取り組みを教えてください。
星山氏:オンラインヨガの実施のほか、健康チャレンジキャンペーンとして健康行動に対する健康インセンティブを提供しています。またバレー・サッカーなどスポーツに関する同好会の推奨や、それに対する費用の補助もあります。
ウェルビーイング同好会という有志で集まっている同好会があり、その中には管理職も多く在籍しています。同好会で事前にRenoBodyの無料トライアルを実施していたことも、全社展開する上で後押しとなりました。

参加人数・取り組み状況の可視化がRenoBody利用のメリット

ーこれらの施策について、効果測定はどのようにされていましたか?
星山氏:参加率をひとつの指標にしています。各同好会からは活動記録のレポートが上がってきますし、オンラインヨガに関しては、ビュー数―ログイン者の数―で社員が活動に参加したという記録が取れるようになっています。
そういった意味では、RenoBodyの一番良い点は、参加をしている人数に加えて、どのぐらいのレベル感でみんながやっていたかをモニタリングできるところです。実際の参加率の増減や、社員が健康に向かってどのぐらい頑張っているかが見える。そういった部分の数値化がしやすく、さらに経年変化の比較もしやすいというところですね。これらの点は、他の活動にはない部分なので、若干外せないようなものの一つだなと思っています。

塩澤氏:「常務が何位にいるか見えると負けられない」という人たちと、「いや先輩がやるならしょうがない」と引きずり込まれる人たちとがいますが、やはり活動が増えたのは順位が付くとか、どこの部署の誰が入っているとか、可視化されているのが大きいのかなと思います。

星山氏:思った以上に競争意欲があるのだなということが分かりましたね(笑)。


イベントを通して自然発生したコミュニティーによる対話の活発化

ーRenoBodyの機能としてはランキング以外に、グループチャット機能やフォトコンテストなどもあり、楽しく取り組んでいただきたいと考えています。
塩澤氏:フォトコンテストは盛り上がっていましたね。誰かが皮切りになって投稿すると、僕も、僕もとなって投稿が増える。1番目、2番目に誰かが飛び込む、そこさえ誘導すれば、あとは思った以上に投稿してくれましたね。

星山氏:参加グループによるLINEグループを別に作って、「今日これだけやったよ!」と報告し合うグループも見受けられました。どれだけやったかはイベントの記録からもわかるんですが、リアルタイムに「今、歩いているよ」とその写真もアップすると、「それフォトコンテストに送りなよ」という会話がされたりしていました。そういうコミュニティーのようなものが自然発生したのも、今回良かったなと思うところです。
また、管理職が真剣に取り組むと、その組織としても真剣に取り組むようになっていました。過度になってはいけないんですが、上の者の参加率が高くなると全社施策という形になってくるのだなと感じました。


社員が興味を持った部分にフォーカスし、伸ばす健康施策を

ーRenoBodyは年齢問わず、若い方も参加しやすいので、他の大きめな健康経営ソリューションに比べるとハードルが低いのが特徴と考えています。ただ歩数が多い方は、これまでの実績を見ましても役員の方や年配の方が多いという傾向にありますね。
塩澤氏:健康に関わることを一つ始めると連鎖的に動くところがやはりあります。オンラインヨガや同好会活動が土台になり、健康への行動に対し、ポジティブな雰囲気になってきました。
どちらかというとそれまでは、「運動している時間があるなら仕事をしろ」という文化がありましたが、明らかに空気が変わった。「健康も大事」と思う方が非常に多くなりました。

星山氏:歩行・喫煙・睡眠・食事・飲酒などの健康項目をグラフィカルに分析したレポートがあるんですが、唯一平均を超えているのがこの歩行―「1日1時間以上歩く」―の項目なんですね。
ウォーキングイベントの活動を通して平均を超えてきたかなという感じですが、やはり全部を改善するのは難しい。先ずは、みんなが興味を持ってもらったところを伸ばして、そこが活性化されると他にも目がいく。改善されたところが基準になり通常ステータスになってくると、「それならここもやらなきゃならないよね」というところで次へとシフトしていくんだろうなと。
ちょうど塩澤先生が言われたことと同じですが、今社員が興味を持っていることにフォーカスするというのが、今の我々のフェーズでいうと、やりたいところかなと考えています。

ー対象者が2回目までは約3,300名でしたが、今年9月に実施された際はかなり拡大されていましたね。
星山氏:前回まではDTS単独で行っていましたが、 海外を含めて15社あるグループ会社のうち、国内のグループ会社全員が参加できるようにしました。
小さなグループ会社ですと、単独でイベントを行うのはなかなかハードルが高いのですが、親会社が環境を提供して参加するだけなら、ハードルも下がります。そのため、対象者をグループ会社にも拡大し、今回はグループ対抗で開催しました。

ー参加従業員様のイベントへの参加率において傾向はありましたか?
星山氏:コミュニケーションが活発でエンゲージメントの高い組織は、やはり参加率が高かったですね。

ーそういった組織ですと、旗振り役の方がいらしてイベントをどんどん広めていったというイメージでしょうか?
星山氏:一番目立ったのは、やはりトップ層の動きですね。管理職が会議の開催時間を調整し、みんなが歩ける日を作ろうということで、「残業は絶対しない」という宣言をしてくれたり、旗振り役がいることによって組織全体がウォーキングに取り組みやすくなる。そういったことをアンケートに書いていた社員がいました。
保健師さんも頑張ってくれて、各組織にアナウンスをしにいくんですね。その際、本部長や事業部長などトップの人間をグリップしにいくと、「自分からも声をかけてもいいよ」と言ってもらえる。意図的に裏からも動いていただいています。
ー参加率がまだ課題とおっしゃっていましたが、こういう属性にもっと参加してほしいなどはありますか?
星山氏:若年層に参加してほしいと思っています。上の世代と繋がりを持つのを遠慮したり、一緒の輪に入りづらそうだったりします。今回のような形式ですと組織で固まってしまうので、ちゃんと歩いているのかなどと言われると、プレッシャーに感じることはあるかもしれないなと。
どちらかと言えば、上の人間の参加率が高い傾向があるかなとは思っています。
年齢ごとにグループを区切ってしまって、20代だけが参加できるというような、今まで少なかった層にフォーカスする環境を作っても面白いかなと感じました。
20代だけでコミュニティーを作ると遠慮もいらないですし、違う悩みを話しながら横の繋がりができたりする。コロナ禍ではテレワークも多く、同期が誰なのか顔も知らないというようなところもあったので、逆にそういう意味でもウォーキングイベントを活用してくれたらという思いはありますね。

ー特にがんばった方、生活スタイルが変わった方のエピソードなどございますか?
塩澤氏:元々運動する層から始まるので、二極化に拍車がかかった感はあります。
運動をする層の人が自分の近くの人を巻き込んでくれたという意味合いでは、総数は増えていると思いますが、本格的な効果が出るのはこれからではないでしょうか。

ー企画側として苦労された点、印象深かった出来事などございますか?
星山氏:「歩数の上限を設定すべき/上限を設定しないようにしてほしい」「平均歩数の高い組織にインセンティブを与えて欲しい/平均歩数の高い組織にインセンティブを与えられると参加自体がプレッシャーになる」など、真逆の要望があったことですね。

ー歩数上限を設定しないでほしいというのは、本当に1位を取りたいという方のご意見なのでしょうか?
塩澤氏:それが理由だと思います。
2万歩とか3万歩とか歩いていらっしゃった方なのかなと。
しかし、朝の時点で2万歩歩いてしまっている人がいると、もう追いつけないのでやる気が出ないという声もあったのと、仕事に影響が出るのではという意見もあったので、上限設定をすることになりました。競争が行きすぎないよう2万歩を上限にしました。

星山氏:全社員が適度な運動を習慣化することが最終目的なので、過度に頑張ってしまうと、それを強要する方も出てきてしまうというリスクがありそうな気がしました。そこは全員が安心して参加できるフィールドを用意しなければならないと思っています。

塩澤氏:それに引っ張られる話ですが、周りを巻き込んでせっかく盛り上げたんだから、巻き込んだグループにご褒美を出してくれたらみんなをもっと巻き込めるという、いい意味でのインセンティブの意見があります。
一方で、巻き込まれた側はそれによって過熱されても困ると。ウォーキングせざるを得ない雰囲気が出てきている中で、インセンティブで部署対抗やグループ対抗が加速していってしまうと、やだなぁと思っても言えない。
こういった意見の相違を見ると、良くも悪くもやってよかったなというのはありますね。

ーインセンティブの付与条件を「参加率の高い組織を表彰」とされているところが、ユニークですね。
星山氏:当初は平均歩数の多い組織を表彰していましたが、寄せられた意見から参加率に着眼点を変えた方がみんな参加しやすいだろうと考えて、今回変えてみました。
先ずは参加者の全体数を上げるところを目標にしているので、組織ごとの参加率での表彰のみにしています。
そういう意味では、1回目、2回目よりも若干ハードルが低くなっているという状況です。参加するとやはり「何歩だっけ」とデータを見るので、歩数は自然と上がってくるだろうと考えています。


コミュニケーション活性化を促すフィードバックの重要性

ー確かにグループ表彰にすると、先ほどの自然発生したLINEグループもそうですが、コミュニケーションの活性化が図りやすくなる特徴はありますよね。
星山氏:その点では、フィードバックが大事だと考えています。
単に表彰しますだけではなく、賞状の授与風景や喜んでいるシーンの写真にコメントをつけて広報を通じて全体にニュースとして流すようなことをしています。
やはりそれを見ると、自分がここに参加していたんだなという実感が湧くので、そこも大事にしようかなというところです。
ー参加率に注目されているとのことですが、周知の施策はどのようなものがありますか?
星山氏:社内掲示板や衛生委員会での周知のほか、ポスター掲示などを行っています。
掲示物の制作は、ほとんど保健師さんが行っています。

ー保健師の方が健康指導をされることはあっても、周知は人事の方が担うケースが多いので、その部分も担当されているのは珍しいですね。
星山氏:賞状を作ったり、ポスターもこの絵を使った方がやさしい感じが出るとか考えて制作していただいています。
しかもこれが、他の社員が作るよりセンスがいいんですよね。やさしい感じに仕上げてもらえて、無機質じゃない。そういう意味では毛色が違うものが出てきます。

吉田氏:みなさんに見ていただいた時に、響くデザインになっているか気にしながら制作していますね。
ー周知ツールやポスターの雛形など、RenoBodyでも今後ご用意できたらと考えています。
吉田氏:確かに雛形のようなものがあるといいですね。例えば、見れば“何年度版”のものか分かるなど統一感があるデザインだと良いかなと思います。

ーご意見を参考に、今後もサポートできたらと思っています。
本日はありがとうございました。



取り組みのポイントまとめ

DTS様のウォーキングイベントの取り組みについて、まとめてご紹介します。
【実施期間】
・2023年9月1日〜30日の1カ月間、グループ会社も含めた全社員を対象に実施

【イベント周知・運営について】
・社内掲示板や衛生委員会での周知、保健師制作のポスターの掲示
・保健師による各組織への声がけ
 →組織トップの方に直接周知することで、さらなる広がりを生む。
・イベント結果は、広報を通して周知
 →表彰式の写真も掲出するなど、フィードバックを重要視。

【インセンティブ】
・参加率の高い組織を表彰
 →前回イベントまでは歩数で表彰していたが、参加率を表彰の基準にすることで
 参加のハードルを下げた形(歩数上限は2万歩に設定)。
 →競争の激化を防ぐため、賞品の進呈は敢えてなし。

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